- 本格的に始めたいけど、一足目のシューズは何がいいの?
- シューズの種類多すぎて悩む、、、
- 値段も高いし失敗したくない!正解はあるのかな
ボルダリングの上達には自分の足に合った靴を選ぶことが重要です。合わない靴を選ぶと「せっかく買った靴なのに痛くて登れない」「登りに集中できない」という状況に陥いることがよくあります。私はボルダリングを始めてから早17年が経ちました。今は岩場の管理やボルダリング体験イベントの開催、自然保護の清掃活動をしています。当時は靴に関する情報が少なく、自分の足に合った靴を探し求めて何足も購入しては失敗をしてきました。そこでこの記事では、初心者が上達のために最適なシューズを見つけることができるよう「靴の選び方のポイントとその種類」について解説します。この記事を読むことで、悩むことなくシューズを選ぶことができます。ぜひ最後まで読んでください。
クライミングシューズを選ぶ3つの重要ポイント!痛くない、適度な拘束力、そしてクセが少ない
「痛くない」シューズは練習量が増える
1つ目のポイントは「痛くない」ことです。シューズはジャストサイズか少しきついものを選ぶことが多いですが、痛いと登る本数が減り、さらに足の感覚も分からなくなりムーブ(登る動き)が制限されます。長期的に見て登る本数が多いほど、身体的パフォーマンスやムーブが洗練されるため、登ることが嫌になるものは選ばない方が良いです。
「適度な拘束力」で安心して動ける
2つ目のポイントは「適度な拘束力」です。シューズと足の一体感があることで安心してムーブを起こすことができます。ヒールフックやトゥーフックなど足を引っ掛けてバランスをとるムーブや、小さなスタンス(足を置く場所)で脱げたり足がズレ難くなります。
「クセが少ない」ことで幅広い課題に対応できる
3つ目のポイントは「クセが少ない」ことです。クセの強いシューズは登る課題がある程度限定されます。傾斜の角度、スタンスの形や大きさ、課題の長さによりそれに適したシューズがあります。クライミング歴が長くなると課題に合わせたシューズを使用することも多くなりますが、始めは幅広い課題に対応したものが良いです。
3つのポイントを押さえ上で、ベルクロ、ソールはストレート、トゥーはフラットタイプが間違いない!
前置きが長くなりましたが、初心者におすすめのシューズのタイプは次の通りです。痛くないことが前提で、着脱タイプはベルクロ、ソール(靴底)のタイプはストレート、トゥーのタイプ(つま先)はフラットです。以下の記事でそれぞれのタイプを紹介します。
着脱タイプにはベルクロ、スリッパ、シューレースがある
ベルクロ
ベルクロはマジックテープで留めるタイプのシューズ。着脱もしやすく、拘束力を調整できるので一体感が得られやすいことが特徴です。
スリッパ
スリッパは履いた後に留めるものがないシューズ。着脱しやすくソールが柔らかいものが多いです。その分、足への感覚が伝わりやすく、スメアリング(平らな足場に摩擦を効かす足の置き方)も効きやすいため、スラブ(角度が90°に満たない緩い傾斜)や大きいスタンスの課題で用いることが多いです。
シューレース
シューレースは履いた後に紐で留めるタイプのシューズ。拘束力を微調整できるため、一体感はかなり強く、極小のスタンスやヒールフックで脱げる心配も減ります。しかし、着脱がめんどうなことと、トゥーフックが紐のために効き難い欠点もあります。
着脱のタイプですが、スリッパとシューレースの間の位置付けであるベルクロタイプが適度な拘束力と着脱のしやすさからおすすめです。
ソール(靴底)のタイプはフラット、ダウントゥー、船底がある
フラット
フラットはソールが平らで、自然な足の形に設計されているため履き心地も良いです。緩傾斜、強傾斜の両方にも対応でき、比較的オールラウンドなタイプです。
ダウントゥー
ダウントゥーはつま先部分が下に曲がっており、はじめは窮屈に感じやすいです。つま先に力が集中するため、小さなスタンスに乗りやすく、強傾斜では足が滑り難く本領を発揮します。
船底
船底タイプはつま先がやや上を向いており、マルチピッチクライミング(高い崖をロープを使い区間を区切り登るスタイル)でよく使用されます。長時間履いていても痛くなり難く、スメアリングに強い点でマルチピッチクライミングに向いています。ボルダリングで使用している人はあまり見かけません。
つま先の形状はストレート、ターンインのタイプがある
ストレートはオールラウンドに対応できます。ターンインは親指側に指を寄せることによってインサイドエッジ(親指側でスタンスを踏むこと)が使いやすい構造になっています。そのため、ターンインの方が課題が限定されます。
まとめ
ここまで、上達するためのクライミングシューズの選び方を紹介してきました。シューズ選びで迷ったら、着脱のタイプはベルクロ、ソールはフラット、トゥーはストレートが間違いありません。
また、できれば試着することをおすすめします。ジムでの試着はアドバイスも貰えますし、履いて試せるイベントや、ネット購入ではサイズ変更サービスがある販売店もあります。当時と比較し、失敗し難いサポートは増えています。
登りが上達すると、他の種類のシューズも課題によって使い分けられるようになります。
これからのクライミングがより楽しく、そして有意義なものになるように、自分に合ったシューズ選びをしてくださいね。
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